旧暦12月8日は「ムーチー(鬼餅)の日」です。2021年は1月20日が「ムーチーの日」でした。
沖縄で庭や畑を持っている人は月桃(沖縄方言でサンニン)を植えていることが多いですが、我が家もご多分に漏れず月桃を植えています。そして「ムーチーの日」にはこの月桃の葉(沖縄方言でカーサ)が活躍します。
今回の記事はムーチー作りの準備として月桃の葉と茎を畑で採取したことについて書いています。
月桃の葉(カーサ)
月桃の葉のことを沖縄の方言でカーサと言います。なのでムーチーのことをカーサムーチーと言ったりもします。月桃の葉は一般的に幅が10cm~15cm位、長さは50cm~60㎝位の大きさですがそれ以上のものもあります。ムーチー作りには大きければ大きい程使いやすいです。色は鮮やかな深緑色をしています。
写真にはないですが、月桃のつぼみは白く花は黄色です。花の先端が淡い桃色で、葉が三日月状であることが「月桃」という名前の由来だと言われています。
月桃の葉には殺菌効果や防虫効果があり、畑や庭に植えていると虫を寄せ付けないので重宝します。沖縄では昔から食品をカーサで包み保管する習慣があったようです。ムーチーをカーサで包む所以ですね。
学名:Alpinia zerumbet
和名:ゲットウ(月桃)
科名 / 属名:ショウガ科 / ハナミョウガ属
月桃の葉(カーサ)の採取
我が家ではムーチーを作るために1月15日にカーサを採りました。
大きいものから選び葉っぱの根元をハサミで切っていきます。
採ったカーサはこのように大きめのバケツに入れていきます。バケツには少し水を入れています。
バケツ2個分に採取しました。1個に100枚近くは入っているかと思います。
採取したカーサはいったん畑でブラシで洗います。鳥の糞がついていることもありますので。
さらに家に持ち帰ってからも洗い、新聞紙などに広げて乾かします。
月桃の茎の採取
ムーチーをカーサで包む時はビニール紐を使って結ぶことが多いですが、我が家では月桃の茎を使用しています。
このように月桃の茎を50cm程度切ります。
茎も水を張ったバケツにどんどん入れていきます。
家に持ち帰り作業します。茎の真ん中を包丁で真っ二つにしてそこからどんどん割いていきます。1本3㎜程度です。
月桃の良い香り
この作業をしている間中ずっと月桃の香りがしているわけですが、この香りによって「いよいよムーチーの日だな」と感じます。
「ムーチーの日」はその年で1番寒い日になることが多く、その寒さのことを「ムーチービーサ(冷え)」と沖縄方言で呼びますが、寒い中での葉っぱを洗う作業は特に体にこたえます。今年の「今年一番の寒い日」は2週間程早かったので今回はそこまで影響ありませんでした。
昔は自前のカーサでムーチーを作ることがほとんどだったと聞きますが、畑や庭にカーサを植えていなくても今はスーパーでも買えます。
次回の記事では我が家のムーチーの作り方について紹介します。
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