あと10年ーSDGsの達成に向けて

2020年が始まりました。

国連会議で採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」は、2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲットを定めたものです。

いよいよ目標の期限まであと10年となりました。

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SDGs(持続可能な開発目標)とは

SDGs(持続可能な開発目標)における「17の目標」は以下の通りです。

大きな漠然とした目標になっています。どちらかと言うと、スローガンのようなものではないでしょうか。

17の目標

  1. No poverty  / 貧困をなくそう
  2. Zero hunger / 飢餓をゼロに
  3. Good health and well-being / すべての人に健康と福祉を
  4. Quality education / 質の高い教育をみんなに
  5. Gender equality / ジェンダー平等を実現しよう
  6. Clean water and sanitation / 安全な水とトイレを世界中に
  7. Affordable and clean energy / エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  8. Decent work and economic grown / 働きがいも経済成長も
  9. Industry, innovation and infrastructure / 産業と技術革新の基盤をつくろう
  10. Reduced inequality / 人や国の不平等をなくそう
  11. Sustainable cities and communities / 住み続けられるまちづくりを
  12. Responsible consumption and production / つくる責任 つかう責任
  13. Climate action / 気候変動に具体的な対策を
  14. Life below water / 海の豊かさを守ろう
  15. Life on land / 陸の豊かさも守ろう
  16. Peace, justice and strong institutions / 平和と公正をすべての人に
  17. Partnership for the goals /  パートナーシップで目標を達成しよう

169のターゲット

大きな17の目標を達成するため、全部で169項目のターゲットが定められています。「〜を終わらせる」や「〜を半減させる」という言葉で締めくくられているものもあれば、「〜を確保する」「〜を軽減する」などの漠然とした言葉で締めくくられているものもあります。

169のターゲットを達成するために、さらにその下に232の指標が定められています。

つまり、SDGsは17のゴール、169のターゲット、232のインデックスのピラミッド型で構成されています。

総務省より出されている169のターゲット及び232の指標の和訳はこちらです。

2019年の日本のSDGs達成度は15位

国連持続可能な開発ソリューション・ネットワークとドイツのベルテルスマン財団が、6月28日に世界のSDGs達成度ランキングを発表しました。このSDGs達成度は、SDGsの発効された2016年から毎年発表されています。

報告によれば、2019年の日本のSDGs達成度ランキングは、162カ国中15位となっており、2018年と変わらないランクになっています。

2019年の報告書はこちらのサイトからダウンロードできます。→ Sustainable Development Report 2019

なお、これは国連ではない民間組織による報告で、報告に用いられている指標はSDGsの232の指標とは一致はしていないようです。ただし、一般人にとってもわかりやすい報告内容となっており、各国の位置づけを知り、日本と他国の状況を比較する上でとても参考になると思います。

日本がすでに達成している目標は?

同報告書によると、日本がすでに達成している項目は以下の2つです。

4. Quality education / 質の高い教育をみんなに

9. Industry, innovation and infrastructure / 産業と技術革新の基盤をつくろう

日本の課題として指摘されている目標は?

以下の4項目が課題として指摘されています。各項目の中で、低く評価されている指標を()書きで示しています。

5. Gender equality / ジェンダー平等を実現しよう

(女性国会議員の少なさ、男女の賃金格差、家事を行う時間の男女格差)

12. Responsible consumption and production / つくる責任 つかう責任

(再生可能エネルギーの使用量、輸入に伴う窒素排出量)

13. Climate action / 気候変動に具体的な対策を

(エネルギー関連のCO2排出量、車両以外による実効炭素税率)

17. Partnership for the goals /  パートナーシップで目標を達成しよう

(金融秘密度指数)

2019年の世界のSDGs達成度 上位1〜5位は?

2019年のSDGs達成度ランキングの1〜5位は、デンマーク、スウェーデン、フィンランド、フランス、オーストリアの順になっています。

上位3つが北欧の国となっていますが、福祉や教育が充実している点などが評価を上げているのでしょうか。

2030年に向けて「行動の10年」となるか?

政府のSDGs推進本部により公開されているアクションプランには、「2030年の目標達成に向けた行動の10年の始まり」と書かれています。

「行動の10年」の1年目となる2020年、どのように国内でSDGsに対する機運が高まっていくか注目していきたいと思います。特に今年はオリンピック・パラリンピックがあるので、国際社会に対するアピールと展開が気になります。

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