オオゴマダラ沖縄の県蝶に指定へ― オオゴマダラに出会える穴場スポットの紹介

日本最大級の蝶オオゴマダラが、沖縄県の「県蝶」になるそうです。

2020年1月28日に開かれた沖縄県自然環境保全審議会にて、年度内にオオゴマダラを「県蝶」とする答申案に県が了承したそうで、「県蝶」の指定は埼玉県に続き全国2例目となるようです。

【更新情報】2020年4月1日、正式に制定されました!

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オオゴマダラの魅力

オオゴマダラの魅力は何と言ってもまずその大きさと模様にあります。

オオゴマダラが羽を広げた時の大きさは13cmほどにも及びます。そして白黒のマダラ模様の羽を広げヒラヒラとゆったり飛んでいる様子は新聞が空を舞っているようだと比喩され、オオゴマダラには「新聞蝶」なるニックネームがついています。

2つ目の魅力を挙げるとすれば、幼虫→サナギ→蝶への劇的な変貌っぷりだと思います。

幼虫の姿は黒地に赤い斑点が付いた毒々しいものなのですが、サナギは本当に自然の色なのかと疑ってしまうほどの艶やかな金色。このきらびやかな色は他の動物たちに毒を持っていると思わせるための警戒色だそうで、羽化を静かに待つための色なのだそうです。

このサナギは後から紹介する「てだこチョウハウス」で撮影したものです。

サナギの他に羽化したばかりのオオゴマダラもぶら下がっています。羽を乾かすために1日はじっとして動かないそうです。

オオゴマダラの生息地と沖縄県内で出会える場所

オオゴマダラは東南アジアに広く分布しており、日本では中琉球(奄美・沖縄諸島)が生息できる北限だそうです。それが今回「県蝶」に指定される所以でもあります。

沖縄本島ではあちこちにオオゴマダラの見られる場所があります。

  • 体験王国むら咲きむら(読谷村)
  • OKINAWAフルーツランド(名護市)
  • 漫湖公園の中にある「ちょうちょガーデン」(那覇市)
オオゴマダラを見られる有名なスポットは上記が挙げられると思いますが、今回は「こんなところにもあったのか!」と思えるような穴場スポットを紹介します。

浦添カルチャーパーク内にある「てだこチョウハウス」

浦添カルチャーパーク内に「てだこチョウハウス」という蝶ハウスがあります。アイム・ユニバースてだこホールと浦添市保健相談センターの間辺りに位置しています。

私は実はたまたま別の用事でカルチャーパーク内に駐車していた時に偶然見つけ、気になったので立ち寄ってみました。

「てだこチョウハウス」の看板によると「浦添市てだこ緑花会」の管理だそうです。

蝶ハウスの大きさは25平米くらいだと思います。

入り口に「出入り自由」という小さな看板があったので、少し躊躇いながらも静かに扉を開けてお邪魔してみました。蝶が逃げ出しそうな様子はありませんでしたが、開けたらすぐに中に入り扉を締めるのが良いと思います。

たくさんのオオゴマダラがハウス内を飛び交っていました。人を怖がる様子は見受けられず、「新聞蝶」と呼ばれる所以のヒラヒラ舞う様子が見られました。

幼虫、サナギ、蝶の全てを観察することができます。オオゴマダラの好物というアクエリアスを飲む姿も見られます。

蝶ハウスを訪れた子どもたちの絵が飾られています。

下の写真は蝶ハウスの外にある沖縄の蝶の種類と食草の紹介パネルですが、その中にガレッジセールのゴリさんが2014年1月30日にRBCの撮影のために訪れた時のイラスト(右下)があり、チョウが頭に「20とうとまった」というエピソードが紹介されていました。

蛇足ですが、私はこれを見てチョウの数え方が「1頭、2頭〜」だったことを思い出しました。

オオゴマダラは「ホウライカガミ」という草を食べるようですが、蝶の種類ごとに好む食草が違うことを知って驚きました。

県蝶指定をきっかけに知りたいオオゴマダラのこと

オオゴマダラは既に那覇市、石垣市、宮古市の市蝶になっており長く県民に愛されてきた蝶です。実は野生でも見かけたりします。

とは言えオオゴマダラは近年減少が進んでいるそうですので、県蝶に指定されることをきっかけにオオゴマダラのことを知り、種を守るためにできることなどを考えていきたいと思いました。

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