「S(少しずつ)D(できる範囲で)G(がんばる)s(さー)」をテーマに、2020年の個人目標を100個立てて実践を試みているところです。
その100個の目標のひとつが「生ゴミをコンポストで堆肥化する」です。
このブログで「家庭菜園ビギナーズダイヤリー」としてベランダで育てている苗達の成長記録を紹介した記事をシリーズで書いていますが、コンポストを先行して始めていました。作った堆肥や液肥を実用的に使いたい思いから家庭菜園を始めたとも言っても過言ではありません。
EM生活のマジックボックス(18L)を愛用
わったーぬホームセンター「メイクマン」にコンポストを買いに行きました。意外と数種類しか店頭にありませんでしたが、むしろその方がすぐに選べて良かったです。願ったり叶ったりの可愛くて丁度良いサイズのコンポストを手に入れました。
緑と黄色のコントラストが可愛いこちらのコンポストは、EM生活の「マジックボックス」です。
サイズは11Lと18Lの2種類があり、11Lは1〜2人家族向け、18Lは3〜4人家族向けとなるので、3人家族の我が家は後者を選びました。
パッと見はお洒落なバケツですが、生ゴミの発酵を促進するためのEMセラミックスが配合されています。また容器内に溜まる発酵液の抜き出しのためにコックが付いています。
取ってが付いているので持ち運びしやすく、屋外と屋内を行き来しやすいです。
サイズ感も良くお手頃なのでお勧めです。
使用開始時
18L容器の底には水切り用の黒いアミ(すのこ)が付いています。これは11L容器には含まれていません。
すのこの上にさらに新聞紙を敷いています。
新聞紙の上に「EMぼかし」を敷きました。
その上に1回目の生ゴミを投入しました。初回なので張り切って細かく刻んでいます。
生ゴミの上にも「EMぼかし」をかけ、しゃもじで混ぜ合わせました。
「EMぼかし」とは米ぬかとEMを混ぜて発酵させたもので、コンポストの中で堆肥化が進むのを促進してくれます。コンポストを購入する際は、ぼかしも併せて買うことをお勧めします。
なお、米ぬかとEM液を購入して、このぼかしを自作することもできます。
臭いはどう?
生ゴミが発生した都度、水を切るためなるべく時間を置いて乾燥させてから投入していきました。
投入する度、EMぼかしを上からかぶせてしゃもじなどで混ぜ合わせます。
コンポストは臭いが心配なのだけど・・・
コンポストを始めるにあたり心配していたのは異臭の発生でしたが、容器内でうまく発酵が進んでくれたようで異臭はありませんでした。発酵臭がすれば成功しているそうです。
屋内にコンポストを置くことを躊躇う理由の1つが「異臭が気になる」だと思いますが、液肥の処理にさえ気をつければ問題ありません。
コーヒーかすやリンゴの皮の投入も、臭い消しに一役買ってくれていたと思います。下の写真はコーヒーかすを投入後の様子です。
約2ヶ月で満杯
コンポスト18Lが満杯になるまでの期間は、今回は約1ヶ月半でした。(2月中旬から使用開始し3月末にはほぼ満杯)
今回は生ゴミ投入量が恐らく多めだったことを踏まえると、3人家族で18L容器を使用している場合は平均2ヶ月(1ヶ月半〜2ヶ月半の間)で満杯になるといえそうです。
コンポストが満杯になったら2週間程放置して発酵させる必要があります。4月3日現在は発酵待ちの状態となっています。(1次発酵)
容器内での発酵を1次発酵といい、これをさらに土に混ぜて発酵させることを2次発酵といいます。
発酵液(液肥)について
コンポストのコックを開けて、こまめに発酵液(液肥)を抜き出すことが重要です。
水気を取り除いて投入することを心がけていたこともあり、コンポストに生ゴミが5割程度入ったところでようやく液肥が出始めました。
3割程容器が埋まった時、液肥が出ないことが少々心配になりコックを開けっ放しにしていたのですが、数日後に底にたまった液肥がポタ…ポタ…と数滴単位で床に垂れ落ちており、周りに異臭が漂ってしまいました。液肥が出ないからと言ってコックを開けっ放しにするのはNGです。
抜き出す時だけコックを開け、終わったら最後までキチっと締めることをお勧めします。
この液肥は1000倍程度に薄めて、家庭菜園で育てている野菜に与えることができます!
この液肥は良質な肥料となるため、コンポストを始める場合は家庭菜園も一緒に始めることをお勧めします。
なお液肥を抜き出した後ベランダに運びやすいよう、我が家では玄関にコンポストを置いています。
ゴミの削減はできたか?
家庭ごみの4割と言われる生ゴミを堆肥化できれば、ゴミ出しの頻度や家庭からの排出量を減らすことができます。
■ゴミ出しの頻度
我が家ではこれまで1週間に2回ゴミ出しをしていましたが、コンポスト使用後はゴミ出しを2週間に1〜2回のペースに落とすことが出来ました。(食品トレーのリサイクルを始めたこと、娘のトイトレにより紙おむつが格段に減ったことなども理由ではありますが。)
■削減量
量で考えるために、大サイズのゴミ袋を週に1回出している家庭のケースで計算してみました。
ゴミ袋大サイズ(1枚45L)を週に1回出している場合、2ヶ月(9週間とする)でゴミの総量が405L出ていることとします。そのうち4割が生ゴミだと仮定すると、生ゴミの量は162Lとなります。減らせるゴミ袋の枚数は3.6枚です。それを全て削減できたとすれば大きいですね。
液肥として水分を抜いていることもカサ減らしにつながっています。
生ゴミの削減がもたらす良いこと
コンポストを活用することの大きなメリットは「ゴミの削減」です。生ゴミの削減がもたらす良いことを列挙します。
- ゴミ袋の節約
- ゴミ出し頻度の低減
- ゴミ袋が臭くならない(生ゴミを袋に入れておくとゴミ出しの日までに臭ってきます)
- 肥料を買わなくても良い(家庭菜園をしている場合)
SDGsの12番目の目標は「つくる責任 つかう責任」ですが、ターゲット12.5の「廃棄物の削減」に個人が貢献できることの1つだと思います。
おすまいの地域の購入助成金制度の有無について
島産業株式会社のパリパリキューブの専用サイトで、おすまいの自治体の購入助成金制度の有無を検索することができます。
助成金額の上限などの知りたい情報が都道府県別で一覧化されており、わかりやすくまとめられています。
申請方法や助成金額などに細かなバラツキがあり、購入前に申請が必要な自治体もありますので、コンポストをこれから購入する方は購入する前に制度の詳細をチェックすることをお勧めします。
正式な情報は各自治体のHPをご確認ください。
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