世界史を学び直したい!①

最近、歴史を学び直す必要性をますます感じています。

2022年2月24日にロシア軍がウクライナに侵攻しましたが、2週間経った今も予断を許さない状況で、世界中の人が心を痛めながら平和を訴えている状況です。

毎日新聞を読んだりニュースを見たりしていても、例えばNATO加盟国、EU拡大、クリミア併合、冷戦の経緯…など日常会話には出てきにくいこれらのトピック。高校・大学時代には触りましたが、もううろ覚えなので再度調べ直しながらニュースを追いかけていました。もっと遡って、ソ連の成り立ちやロシアとウクライナのこれまでの関係、ロシアの歴史と文化…知りたいと思ったことは山ほどあります。

特にこの2週間で、今のような時代を生きる私達には、世界の動きと自国の動きの連動性や世界情勢を俯瞰する力はますます必要だと再確認しました。そのためには世界史の知識を常にアップデートしながら、思考するための土台作りをしなければ…と感じます。

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世界史の学び直し、どうやって進めよう?

元公立高校教師YouTuberムンディ先生こと山崎圭一さんの書籍、大人の世界史学び直しにとてもおススメできます。シリーズで何冊も出ていますが、まずこの書籍に感動しました。タイトルに惹かれて手に取りましたが「当たりだった…」という印象です。内容が頭に入りやすく限られた時間での学び直しにとても有効です。

 

「一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書」 価格:1,500円+税

  • 発売日:2018年8月18日
  • サイズ:A5判
  • ページ数:352p
  • ISBN:978-4-7973-9712-3
  • 出版社:SBクリエイティブ

推理小説を読むように一気に読める!“新感覚”の教科書にあなたも必ずハマる! 現役公立高校教師としては初めて、YouTubeに世界史の授業動画を公開し、たちまち、大学受験生や社会人、教育関係者から「神授業!」として話題沸騰の現役・公立高校教師が書いた“新感覚”の世界史の教科書!大学受験、学び直しにも。高校生から、主婦、社会人まで必読の1冊!

ムンディ先生のホームルームより

年号が登場しないのは新感覚でした。4つの地域(ヨーロッパ、中東、インド、中国)を主役に展開される前半、一体化する世界の歴史が現代に至るまでストーリー的に展開される後半、という構成は頭に入りやすく、高校で習う世界史の概要を俯瞰して捉えられました。高校で習う世界史ということは、最低限このフォーマットが頭に入っていれば日頃ニュースで触れる世界情勢なども頭に入りやすくなり、物事を深く考察することが出来るようになると思います。

ムンディ先生のYouTube動画も聴覚的・視覚的に学ぶことが出来るコンテンツなので、書籍と併せて観ると復習や確認作業に役立てられると思います。大人の学び直しにも打ってつけですが経済的な事情で塾に通えない若者も活用できるので、老若男女問わず開かれた学びを提供しています。

また2022年から高校の授業に導入される新科目「歴史総合」にも十分役立てられるものだと思います。

 2022年から高校の授業に導入される「歴史総合」

2022年から高校の授業に「歴史総合」という新科目が導入されるそうで、これからの日本の高校生は日本史と世界史を横断的に学ぶことになります。これまで、世界史は全ての高校生が学びますが、日本史分野は地理か歴史のどちらかの選択制だったので、地理を選んだ高校生は自国の歴史に触らずに卒業することになり、それが問題視されていたそうです。

世界の歴史と日本の歴史のつながりを学び考える科目になっているようで、アクティブラーニング導入の流れも汲んでいるかと思います。歴史を暗記科目にしないことにもつながりそうです。

「歴史総合」大学入学共通テストのサンプル

大学入試センターのサイトに「歴史総合」大学入学共通テストのサンプルが出ています。

平成 30 年告示高等学校学習指導要領に対応した 令和7年度大学入学共通テストからの出題教科・科目

なるほど、冷戦の時代の初期は日本では何が起きていたのかなどを問う設問などが出てきます。確かに、西暦と出来事を丸暗記しているだけでは解けなさそうな仕組みになっています。

私の高校時代、日本史は教科書を丸写ししたようなプリントが配られて、それをテスト前日に丸暗記したら簡単に100点取れた覚えがあります。そのような授業や試験の形態には刷新が必要になりそうです。(もう15年以上前の話ですが…)

「温故知新」

ロシア軍によるウクライナ侵攻も含めて第2次世界大戦以降も世界中には争いが絶えず、もはや国連の掲げたSDGsとかけ離れた、むしろ逆行していくようなことが次々と顕在化している印象も受けます。

日本国内においては危機意識の高まる世界情勢に便乗するかのように軍備増強に関するような意見が出たり…しっかりと自分の頭で思考して、明るい未来について議論できるようにしておきたいものです。やはり大人にも学び直しや知識更新が必要です。

「温故知新」・・・「故(ふる)きを温(たず)ねて新(あたら)しきを知(し)る」

戦争反対を言い続けるために、「温故知新」を追及し続けていきたいものです。

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