沖縄の桜は緋寒桜(ヒカンザクラ)あるいは寒緋桜(カンヒザクラ)といいますが、毎年1月~2月に見ごろを迎えます。
満開の緋寒桜は青空とのコントラストが印象的です。真っ青な空に鮮やかなピンク。毎年この景色を見ると晴れやかな気持ちになります。寒くても厚着して外を歩きたくなります。
そして緋寒桜は3月に実が付き赤くなり始めます。
緑の葉っぱに小さなサクランボ達が隠れています。
緋寒桜のサクランボは美味しい?
ところで緋寒桜のサクランボは美味しいのか?期待に胸を膨らませて小1の私が親にこの質問を投げかけたところ、残念な答えが返ってきました。「酸っぱくて苦いよ」とのこと。誰に聞いても緋寒桜のサクランボは食べられたものじゃないと言われるので、その固定観念を持ったまま大人になりました。
「緋寒桜のサクランボは食べない」と決めてかかり、何の疑問も持たずに30年以上生きてきましたが、今年は何故か魔が差しました。ふと実家の桜の木を見ると、あまりにも沢山実が付いているではありませんか。食わず嫌いも良くないのでは?と思い食べてみることにしました。
脚立を持って来て10分程無心にサクランボを採りました。フレッシュな赤さをしたものから、すでに赤黒くなっているものまで手が届く範囲のものを採りました。小さくてかわいい実です。
そのまま食べると美味しくない
採った実をひとつ洗って口に入れてみましたが、「やはり決して美味しくはない」というのが正直な感想でした。若い実と熟れた実の両方を食べてみましたが、どちらも同じくらい「苦い」と感じました。えぐみがあります。
桜の木によって味に多少は違いがあると思いますので、探せば美味しいサクランボを付ける緋寒桜の木もあるかもしれません。是非いつか出会ってみたい。
黒ければ黒いほど美味しい
沖縄の入学式シーズンはブーゲンビレアがあちらこちらで咲き乱れている傍ら、緋寒桜のサクランボが地面に落ちまくっている時期です。(本土とは全く異なるサクラの風情だなぁと思います。)落ちているのはこのように真っ黒なサクランボです。
近所で見つけたこれくらいの色のサクランボを食べてみました(!)が、やはり黒ければ黒いほど美味しいようです。
ジャムにしてみたら?
いずれにせよ、そのままだと「うん!とっても美味しい!」とは言えなかったので、困った時のジャム頼み。ジャムにしてみました。
1.種を取り除いて鍋に入れる。
30分くらいかけて種取り作業をしてこれだけの量になりました。
2.10分程放置して水分を出す。
3.好きな量の砂糖、はちみつ、レモン汁を少量加える。弱火で20~30分煮る。
こんなかんじに仕上がりました。お味は?
多少えぐみが残るものの、まぁまぁイケルと思いました!実は砂糖にはザラメを使い、量を減らして自家製ステビアシロップとはちみつを使いましたが、甘さ控えめに作った割にはその甘みはちゃんと生きていました。でもえぐみを取り去ることは難しそう・・・沢山実が付くので美味しく食べるレシピをいくつか開発できればいいなぁ。
このジャムは子どもは食べないだろうと思いました。良く言えば大人のためのサクランボジャムですね。ということで私が全部いただくことにしました。ヨーグルトにかけて全ていただきました。
コメント