旧暦12月8日は「ムーチー(鬼餅)の日」です。2021年は1月20日が「ムーチーの日」でした。
沖縄で庭や畑を持っている人は月桃(沖縄方言でサンニン)を植えていることが多いですが、我が家もご多分に漏れず月桃を植えています。そして「ムーチーの日」にはこの月桃の葉(沖縄方言でカーサ)が活躍します。
前回の記事では月桃の葉(沖縄方言でカーサ)のことをメインに書きましたが、今回はムーチーの作り方について書きます。

ムーチーの作り方
ムーチーの作り方は基本的に「こねたもちをカーサで包み蒸す」というものですが、作り方や味のディテールは家庭ごとに若干違います。今回はあくまでも我が家でのムーチーの作り方や味について紹介します。
ムーチーの材料(およそ150個分)
・もち粉 (3Kg)
・紅イモパウダー(150g)

・ふかした芋(約1Kg)

芋を入れる理由は、その方が甘みが増し、かつ柔らかくなるからです。
・きび糖 (750g)

・水 (2L)
ムーチー作り 手順
- 大きめのボールに材料を全て入れる。

2. 耳たぶ程の固さになるまでひたすらこねる。(20分程度)

3. カーサで餅を包む。

■カーサで包む時のポイント
- 葉っぱの裏(緑が薄い方)にネタを置く
- 葉っぱの中央に置く
- 蒸すと大きくなるので小さめに
- オリーブオイルを付けると食べる時に葉から取り外しやすい
※葉の裏側(緑が薄い方)

※葉の表側(緑が濃い方)

■包み方
・葉の長い方の両側を畳む。(畳みながら形を整えています。)

・葉先から畳む。

・葉の根元を畳む。

※葉先と葉の根元から畳んだ方が食べやすいのでそうしている家庭もあります。
・紐で結ぶ。(我が家では月桃の茎を使用しています。)


4. 蒸す
蒸し器に並べて火をかける。

15分程度で色が変わります。

出来上がり!

出来上がったムーチーは水気があるので新聞紙に広げて乾かします。

子どもとムーチー
赤ちゃんがいる家庭は、赤ちゃんにとっての初ムーチー(沖縄方言でハチムーチー)ということで、赤ちゃんの健康祈願やお祝いへのお礼を兼ねて親戚や近所に配ります。
また子どもの年の数だけ天井に吊るす習わしもあります。自分の年の数だけ天井に吊るされたムーチーを旧正月までに1個ずつ食べるのは、昔の子どもの楽しみだったそうです。今は月桃の匂いが苦手という子も多いですが、昔は大抵の子どもはムーチーが大好きだったようです。多く食べたいがために自分のからではなくきょうだいのムーチーから先に食べたなんてエピソードも親から聞いたことがあります。
天井ではありませんが、寝室の壁に娘の年の数だけムーチーを掛けてみました。寝室中にナチュラルな月桃の香りが漂いました。




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